シーズン1の第1話ということで、「新スタートレック」の世界観を描きたいところだと思うのですが、なんとなく色々とギスギスしていて、この「新スタートレック」がこれからシーズン7まで実に177に及ぶエピソードの中で描く素晴らしい世界と、数々の名エピソードを生み出す予感が、この第1話からはあまり感じられないかなーというのが第一感です。

素晴らしい世界観。こんな時代に生まれたかった。

この「新スタートレック」は、友情、愛情、組織の人間関係や社会性などといったあらゆるヒューマニズムが凝縮されている大変素晴らしいシナリオで、どのエピソードも色々考えさせられたり、感動や新たな発見があるものばかりです。ジーン・ロッデンベリーは本当に天才です。

舞台は24世紀。高度なテクノロジーによって、資源問題や食料問題、廃棄物処理の問題はなくなり、さらには資本主義経済も衰退して、人々は金銭的な利益ではなく、人間性の向上を追求し、地球人の歴史や文化や芸術を守り、そして友好的な他の惑星の人々と惑星連邦を組織して未知なる宇宙を探索するという時代。

なんて素晴らしい。こんな時代に生まれたかったと本気で思います。

まあ実際に24世紀の人たちがこのドラマを振り返って観たとしたら、細部にツッコミ入れられて大笑いされるかもしれませんけどね。それは仕方がないことです。歴史は繰り返されるのです。

テーマは戦争ではなく共存

さて本編では、あの全知全能の高次元生命体Qがシリーズ第1話からいきなり登場するんですね。無茶振りやわがままなど言いたい放題やりたい放題で、見る者をイライラさせたり笑わせたりしてきます。この後も重要なキャラクターとしてシリーズ全般にわたって定期的に登場してきます。

ウィリアム・ライカー副長が着任するサブイベント周辺から、惑星連邦に所属する人間に厳格な上下関係があることが表現されています。私には少し違和感があったんですけどね。でもこの時代背景だからこそ、組織の健全な運営と維持には、明確な指揮命令系統と、厚い信頼関係の構築が必要であることを観る者に強く印象付けするのが目的だったのかなと。

この頃のウィリアム・ライカー副長は野心にあふれていて、少々とんがった感じですね笑

そしてなんとあのレナード・マッコイ（ボーンズ）が、提督になってカメオ出演しています。もちろんファーストシリーズ（邦題：宇宙大作戦）のマッコイですよ。これには感激しました。
このスタートレックシリーズは、このように前作のキャラクターを時折登場させて、トレッキーを喜ばせようとしてきます。それは今も同じですね。

第1話から未知で理解し難い生命体の登場で、常識にとらわれて生きている人間（我々）を試してかかります。
そしてラストのイベントから、このスタートレックシリーズの根底にあるテーマは「戦い」ではなく「共存」、ラブ&ピースであるということを、改めて念押ししてきます。

全ての地球人類におすすめしたいTVドラマ

とにかくこのような素晴らしいドラマシリーズがNetflixで全エピソード視聴できるなんて、我々地球人にとって本当に幸せなことです。ありがとうNetflixさん。

この「新スタートレック」の概要はスーパードラマTVのサイトに良くまとめられていますので、こちらを見ていただければと思います。

まとめ＆Movie moment

というわけで、かなり時間がかかると思いますが、この「新スタートレック」全エピソードの感想を少しずつ記事にしていきたいと思います。

この「新スタートレック」は、ファーストシリーズ（邦題：宇宙大作戦）を観て知っているに越したことはありませんが、知らなくても問題なく楽しめますので、全ての人類におすすめするSFドラマです。