私が見た映画について極々私的な感想をコメントするコーナー。
映画「コンタクト」
ページコンテンツ
映画「コンタクト」のあらすじ
映画「コンタクト」
電波天文学者のエリー(ジョディ・フォスター)は、砂漠の電波天文台で観測中に、恒星ヴェガ付近から地球に向けて電波信号が発せられているのに気づく。彼女は物心ついた時から常に、「なぜ私たちはここにいるのか。私たちは何者なのか」という疑問の答えを求めていた。最愛の父テッド(デイヴィッド・モース)が亡くなった後、エリーは科学に没頭する。彼女は地球外生命体からのメッセージの探究をテーマに選び、大多数の科学者からの嘲笑や成功の確率の圧倒的な低さにも関わらず、何年も宇宙からの電波の観測を続けていた。そして、とうとうメッセージは届いた。...
映画「コンタクト」の感想 ※ネタバレあり
Netflixに上がっていましたので観ました。1997年製作で、ロバート・ゼメキス監督のSF超大作です。
当然に一度は観ている映画なのですが、内容はほぼ忘れていました。
とにかく尺が長い。2時間29分ですよ。まあどうしても色々な説明に時間が必要で端折れなかったんでしょうね。
2019年の今だから言えるキャスティングの妙
1997年の映画に対して2019年の視点でケチをつけるのはフェアじゃありませんが、かといって当時の気持ちになってレビューすることなどできませんので、その辺はよく踏まえた上でコメントしなければなりません。ここがね、古い映画レビューの難しいところなんですのよ。
この映画では送り出す側でしたが、映画「インターステラー」では送り出される側だったのは面白いです。
狙ったとしか思えないくらい激似ですが、まあ違うでしょう。
ちなみに時系列では「蒼天の拳」のほうがずっと後です。
SF映画らしく、未来を見据えているかのような諫言
本編では、パーマー(マシュー・マコノヒー)の、「今ほど人間が孤独だった時代はありません。人工的な環境の中で次々に新しい刺激を求め…」というセリフは印象的ですね。1997年当時は、携帯電話がアナログからデジタルになったばかりの時代で、当時私がいた会社ではインターネットどころか5インチフロッピーがまだ現役でしたからね。
2019年現在は、まさに「人工的な環境の中で次々に新しい刺激を求め」続けている時代ですよね。SF映画らしく、未来を見据えているかのような諫言には敬服します。
いっぽうで宇宙からコンタクトがあった後のクレイジーなお祭り騒ぎや権力争いなど、ここでの人間描写にはリアリティを感じますね。
皮肉られる日本、でも重要なところで北海道が登場!
まあこの展開はフラグです。予想通りではありましたが、強烈な展開です。幾分あり得ない理由と展開ですが、まあ映画ですからね。
映画の中でもちゃんと”Hokkaido Island”というセリフとともに我が北海道が登場します。これは道民歓喜ですね。
SFの設定は夢でも人間模様はリアリティが必要
そしてけっきょく2台目の装置に乗ることになり宇宙の彼方を往復してきたエリー(ジョディ・フォスター)ですが、地球上では1秒程度の間に体験した不可思議な出来事について証拠がないとして調査委員会にかけられ、エリーの妄想だったとされてしまいましたが、後になって記録カメラの録画時間が18時間だったことで名誉を回復します。
ここの展開は大いにツッコミを入れたいとこですね。その程度の事実関係は委員会開催前に調査するでしょう普通。
まあ映画なんですけど、SFの設定は夢でいいんですが人間社会関係にはリアリティがなければいけません。
この調査委員会のシーンにおけるジョディ・フォスターの演技は素晴らしかったです。これだけではなく全編にわたってジョディ・フォスターとマシュー・マコノヒーは素晴らしかったですね。
まとめ&予告編
SFの世界は、今も昔もその時代の精一杯の夢なんですよね。
この映画「コンタクト」も、製作・公開された1997年時点での宇宙に対する精一杯の夢を物語っていると思います。
従いまして、例えて言うならば、SF映画が大好きで、なおかつ銀河鉄道999を観て科学的な観点から無粋なツッコミを決して入れない人におすすめしたい映画です。
作品情報
原題 Contact
製作年 1997年
製作国 アメリカ
監督 ロバート・ゼメキス
配給 ワーナー・ブラザース映画
上映時間 150分
キャスト
ジョディ・フォスター
マシュー・マコノヒー
トム・スケリット
ウィリアム・フィクナー
アンジェラ・バセット
ビル・クリントン