私が観た映画について極々私的な感想をコメントするコーナー。

映画「パッセンジャー」

パッセンジャー (字幕版)

映画「パッセンジャー」のあらすじ

映画「パッセンジャー」
20XX年、乗客5000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、新たなる居住地を目指して地球を旅立ち、目的地の惑星に到着するまでの120年の間、乗客たちは冬眠装置で眠り続けていた。しかし、エンジニアのジムと作家のオーロラだけが予定よりも90年近く早く目覚めてしまう。絶望的で孤独な状況下で生き残る方法を模索するうちに、2人は惹かれ合っていくのだが……。

コメント ※ネタバレあり

「Netflixで人気の作品」にリストアップされていましたのでまた観ました。2017年劇場公開のSF映画です。
私はユナイテッド・シネマ札幌で観ましたが、当時レビューを書いていなかったことに気がつきました。まあそれはどーでもいい話です。

冬眠中の乗客5000人を乗せて120年かけて新たな居住地に向かう宇宙船

その宇宙船に、小惑星の衝突によるシステムエラーが発生し、男(クリス・プラット)がひとり90年も早く冬眠から目覚めてしまいます。

宇宙船で一生を終えることがほぼ確定というなか、たったひとりの孤独な生活が始まります。

アンドロイドのバーテンダー、アーサーが唯一の話し相手です。

そしてこの小惑星の衝突が、徐々にじわじわと効いてきます。

孤独に耐えかねた男は、ひとりの女(ジェニファー・ローレンス)の冬眠を強制終了させる暴挙に

女は、私の大好きなジェニファー・ローレンスですよ♡

この男の暴挙は、一見するとマジくそ野郎と超絶批判されそうな行為なのですが、宇宙船でひとりぼっちのまま人生投了確定のなか1年も過ごしたら普通なら気が狂ってもおかしくありませんので、私としては男を一方的に責めることはできません。
むしろ女を目覚めさせてからの男の振る舞いは、信じ難いことにまるで超一流のナンパ師のように紳士的です。
状況を考えてみてください。並みの男だったら精神が破壊されて片っ端から女を目覚めさせてアレしたあとアレして宇宙空間に投げ捨ててもおかしくないですよ、ぜんぜん。

そして女は、男に徐々に惹かれて行くのですが・・・

素直なバーテンダーが女に秘密を暴露してしまい・・・

二人の関係が一変します。ですがバーテンダーのアーサーを責めることはできませんね。

真実を知った女は深く傷き、男を憎みます。まあ当然ですね。

男は、あの手この手で関係修復をはかりますが、簡単ではありません。

3人目の男が登場

そんななか、3人目の男が、やはり冬眠ポッドのエラーで目覚めます。それは宇宙船に関してフルアクセス権を持つ甲板長(ローレンス・フィッシュバーン)です。

少々都合が良すぎですが、まあ映画ですからね。

彼のおかげで宇宙船のエラーの原因がわかりますが、冬眠ポッドのエラーが彼の体にクリティカルダメージを与えており、男と女に二人で力を合わせて船を修理するよう言い残して・・・。

男は命をかけて女と宇宙船を守り、男を上げます

宇宙船を爆発から救った男はそのまま宇宙に投げ出されて死亡します。
それを女が懸命に救出して医療ポッドで蘇生することに成功します。

結果論ですが、女は、男に強制的に目覚めさせられることなく冬眠していたら、理由もわからないまま他のパッセンジャーと一緒に宇宙船もろとも爆発して死んでいたでしょう。そのことをあるときに理解したんですねきっと。
そうでなければ、いくら命をかけて皆を救ったとしても、いっときは殺すんじゃないかっていうくらいに憎んだ男をそう簡単に許せるはずはありませんからね。

1台しかない医療ポッドで冬眠できることがわかったのですが・・・

男は当然に女に冬眠をすすめます。
しかし女は、男と一緒に宇宙船で生涯を過ごす決断をします。
いちおうハッピーエンドですね。何がハッピーなのかわかりませんけどね。

そして約90年が経ち、宇宙船のクルーやパッセンジャーが目覚めます。そして自分たちが眠っている間に何が起こったのかを知ることになります。
含蓄あるエンディングで、映画的にはこれでいいのかもしれませんが、私的にはもう少し突っ込んで表現して欲しかったですね。ツッコミめちゃあまです。

まとめ&予告編

この映画は、ほぼ二人しか出てこない映画です。
厳密にはアンドロイドのアーサーと甲板長も出てきますが、アーサーはアンドロイドですし、甲板長はすぐにいなくなっちゃいます。
ラストで若干名のクルーが出てきますが一瞬です。その中に船長としてアンディ・ガルシアが出ていたのには驚きました。別にアンディ・ガルシアじゃなくても良かったんじゃないかとは思いますけどね。

まあそれだけに私の大好きなジェニファー・ローレンスの魅力たっぷりの映画に仕上がっています。
シナリオ的には若干アレですし、アメリカでの評価は低いですが、彼女のエモーショナルな演技は本当に素晴らしいです。
ジェニファー・ローレンスが出演していなかったらどんなことになっていたかと思うと本当に恐ろしくなりますね。

ちょっと無理筋なところもあるSF映画ですけど、そこは無粋なツッコミは入れずにジェニファー・ローレンスの魅力を堪能したい方におすすめしたい映画です。

作品情報

原題 Passengers
製作年 2016年
製作国 アメリカ
監督 モルテン・ティルドゥム
配給 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
上映時間 116分

キャスト

ジェニファー・ローレンス
クリス・プラット
マイケル・シーン
ローレンス・フィッシュバーン
アンディ・ガルシア

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