クラウド アトラス (字幕版)
トム・ハンクス
2013-11-26
原題: CLOUD ATLAS
監督: ラナ・ウォシャウスキー 、トム・ティクヴァ 、アンディ・ウォシャウスキー
製作年度: 2012年
製作国・地域: アメリカ

上映時間: 172分

この映画は、19世紀から文明崩壊後まで500年にもわたる6世代の物語が同時進行的に描かれています。手塚治虫の「火の鳥」のような壮大なスケールですね。約3時間もある映画ですが、私はそれほど長く感じませんでした。
世代ごとに1人が複数の役を演じていて、物語によって主役と脇役が入れ替わってたり、性別や年齢も変わる。面白いアプローチですね。6つの物語全てに登場する人物も入れば、そうでない人物もいたり。主役を演じる6人以外にも、6話すべてに脇役として登場する人物もいます。注意深く観ていないと誰がどの人物を演じているのか見逃してしまいそうですが、エンドロールを観ればわかりますし、きっと驚くでしょう。ここを観ないでさっさと席を立ってしまった人も結構いましたけど、それはこの映画の評価が割れている事を示唆していますね。
そして頻繁に物語が切り替わります。事前に予測はしていたものの、ついていくのが大変でした。はじめはなんでこんなに短い尺で切り替えるのかと思ったんですが、今になって思えば逆によかったのかもしれません。一つの話に時間がかかっていると、私はきっと前の話の内容を忘れてしまいます。

 

この映画のテーマはいろいろあります。「輪廻転生」「弱肉強食」「因果応報」「人は過ちを繰り返す」「人間には生まれながらに序列があってそこから逃れる事はできない」などなど。
おそらくは各物語の切り替えのタイミングとこれらのテーマが複雑にリンクしているのではないのかなと。ウォシャウスキー姉弟ならそこまで考えるかもしれない。
後で気がついたんですが、6つの物語のそれぞれ主役となっている人物には、ほうき星の痣が体のどこかにある。

 

この映画の発するメッセージの本質は何なのか、それは誰を主軸に置いて観るかによっても感じ方が変わってきます。6話で主役となる人物の生き様や人間性、その移り変わりなど、きっともっと深い何かがあると思うんですけど私はまだよくわかってないです。
とにかく私には今まで観たことのないスタイルの映画なので、わかりやすい映画が好きな私の理解力では何回か観ないとわからないです。
是非とも劇場で観て欲しい映画ですね。予告編を観たらきっと劇場へ足を運びたくなると思います。
そして改めて予告編を観ると、なんとも言えない感動が蘇ってきます。

 

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