シンデレラ (字幕版)
リリー・ジェームズ
2015-07-31
原題: Cinderella
監督: ケネス・ブラナー
製作年度: 2015年
製作国・地域: アメリカ

上映時間: 109分

 

判官贔屓というのは、イデオロギーを超越した人類共通のマインドセットだということがわかる映画。
2人が出会ったシーンにおけるエラの小悪魔っぷりは、ファンダメンタルバリューの高い男を振り向かせるのに効果的な振る舞いで、女性にとっては恋愛工学的にも参考になりそうなカットですね。

 

エラ役(リリー・ジェームズ)は、確かに若干地味ではありますがなかなかに魅力的だったとはいえ、王子様を、国の全ての女性を巻き込むほどの壮大な非モテコミットに走らせるだけのパーソナリティがあったかと言われれば、それはどうでしょうか。

 

演出なんでしょうけど、エラの設定を少々地味にしすぎたような気がしますね。
それでなくても絶対的存在感のある継母(ケイト・ブランシェット)が、さらに相対的な効果も加わってより際立ってしまっています。意図はわかりますけどね。
誰もが知る話を実写化することの難しさでしょうか。
すごいチャレンジだったと思いますが、わかっていても感動する、とてもいい映画だと思います。

好きになった女性を探すために舞踏会なんぞ開いて、金と権力を使って年頃の女性を大勢集めるような男は単にキモいだけですし、この世の99.9%の女性の前には間違いなく現れませんので、そういう男との出会いを0.1%でも期待して夢見ている女性におすすめしたい映画です。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事